本日は、川崎市家庭的保育協議会として定期的に受講している救急救命講習についてご紹介いたします。
川崎市家庭的保育協議会では、家庭的保育室に従事する保育者が適切な安全管理を行えるよう、乳幼児にも対応した救急救命講習を毎年受講しています。
家庭的保育は0～2歳の子どもを対象とした少人数保育であるため、万が一の際には迅速かつ的確な判断と処置が求められます。本協議会でも、その責任を果たすための専門的な知識と技能の習得を重要な取り組みとして位置づけています。
今回の講習では、まずビデオ教材を用いた基礎知識の確認を行い、乳幼児の身体的特徴や緊急時に見られる兆候など、理論面を丁寧に整理しました。
その後、講師による座学では、家庭的保育の現場など小児に対応する際に特に注意すべきポイントや、異変を早期に察知するためのポイントについて学びました。
実技では、トレーニングダミーを使用し、胸骨圧迫や人工呼吸の流れ、気道異物除去の手順など、実際の場面を想定した救命措置を繰り返し練習しました。
小さな身体を扱う際の力加減や手技の精度は、机上の理解だけでは身につきません。保育者一人ひとりが救急救命のプロである講師の指導を受けながら、確実な技術として定着させる時間となりました。
家庭的保育において救急救命の技術が重要である理由は、少人数であるからこそ、保育者が子どもの安全を直接守る役割を担っているためです。
0～2歳の子どもは症状の変化が急激であることが多く、誤嚥や転倒など、日常の中に潜むリスクも小さくありません。
もちろん、緊急事態は滅多に起こるものではありませんが、「もしもの時」に落ち着いて行動できるよう、知識と経験の積み重ねは欠かせません。
家庭的保育協議会では、今後も継続して安全管理体制の向上に取り組み、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを進めてまいります。
